量子暗号 絶対に盗聴されない暗号をつくる 石井茂
から、一部以下に引用
戦後になって、(中略)解読されていたことが明るみに出たのである。
これを知った東郷は、当時の電信課長を呼んで調査を依頼したが、(中略)外務官僚たちは、自分たちの暗号が解読されるはずがなく、(中略)と信じていたのである。しかし実際には、アメリカは傍受した暗号文を分析して解読機を作っていた。(中略)東郷は、そうした電信課長の態度を「自己の処置に自信を有する専門家の常」と冷静に受け止め、アメリカが使った手段が何であれ、暗号を解読されたことが「外務省の恥辱であることは事実」だと述べている。
この書は、丹念な取材の結果をまとめたもので、理解もかなりなものと思われる。玉川大学の広田修先生の話も要領よくまとめられ、その利点も取り上げているのは、この種の本として貴重かもしれない。このようなジャーナリストが増えれば、世の中はもっと見通しがよくなるのであろうと、今後の活躍に期待したい。
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